4-2 環境センサー〜酸素濃度を計測する〜

































 センサ(Sensor)は外界における物理量,化学量,あるいはその変化を電気(光学)信号に変換して検知するデバイスをいう.古くから肉眼では見えないガスの有無,あるいは濃度を簡単に知る方法が望まれていた.化学センサはそれを実現するものであり,プロパンや都市ガスの漏れに応答するセンサ(家庭用のガス漏れ警報機),自動車の空燃費制御用の酸素センサ,湿度の変化に応答するセンサなどが既に実用化されている.  酸素センサは酸素濃度の変化が人間の生死にかかわることもあり,その用途が非常に広い表1に酸素濃度とその濃度で人間が受ける症状をまとめた.例えば,マンホールやトンネル内では酸素濃度が低下するので,それらの場所での作業では必ず作業前に酸素濃度を調べることが不可欠である.また,植物の生育にも適切な酸素濃度が存在するので,温室などに酸素センサを設置して常時,濃度をモニターしている.このように酸素センサは人類の生活には必要なものになってきている.酸素センサはその検知方法から幾つか提案されているが,ここでは世界的にも最も実績がある隔膜ガルバニ電池式酸素センサを自作して,酸素濃度を測定してみる.