4-4 燃料電池〜近未来発電システム〜

















































実験風景

 現在の発電システムは化学エネルギー(石油)→熱エネルギー(ボイラーなど)→機械エネルギー(タービンなど)→電気エネルギーへと多段変換プロセスである.一方,燃料電池(Fuel Cell)は化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換することができる.このため,発電効率が高い,環境への影響が少ない,燃料の多様化が可能であるなどの多くの特徴をもつ.燃料電池は,電解質(Electrolyte)板を挟んで片面に燃料極(Anode)を,裏面に空気極(Cathode)を取り付け,水素を電気化学的に酸化するときに発生する水の生成ギブスエネルギーを電気エネルギーとして取り出す装置である.反応の駆動力は,燃料極と空気極との間の水素あるいは酸素の圧力差である.燃料電池は電解質の材質から幾つかの種類に分けられる.現在,自動車用燃料電池として注目されているのが固体高分子型燃料電池である.電解質材料には陽イオン交換樹脂が用いられている.ここではこの固体高分子型燃料電池の装置を作製し,実際に起電力(Electromotive Force)が発生(電池の働き)するかどうかを確認する.